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フチなしトイレの最大のデメリット、尿の跳ね返りをDIYで対策

2023年12月11日

昨今は色々なものがどんどんとスタイリッシュに洗練されていっており、トイレもその例外ではありません。

私は今年分譲の新築マンションを購入しましたが、購入したマンションのトイレがいわゆる「フチなしトイレ」でした。最初は見た目もスッキリしていていいなぁと思っていましたが、数日使っていると、とんでもないデメリットが見つかりました。この点だけはモデルルームとかを見ても想像できませんでした。

それは、尿の跳ね返りです。

跳ね返りがえぐすぎて、便座と本体の隙間から下に尿が垂れていくくらい

個人的に色々とできる対策はしたんですが、やはり根本的に解決をしないとこの悩みは消えないのでは・・・ということで、跳ね返りの原因究明と簡単な対策を実施したので紹介します。

フチなしトイレとは

フチなしトイレは、今やどこのトイレ器具メーカーも出している、文字通りフチがないトイレになります。

TOTOさんならネオレスト、LIXILさんならアメージュ便器という名前で売られているようです。

  セールスポイント

フチなしトイレの最大のセールスポイントは、シンプルな形状なので掃除がラクであるということです。どのメーカーもこの点を売りにしています。あくまでもセールスポイントなので要注意。

従来の便器はフチが存在することで、パッと見た時に死角が発生し、そしてそこは汚れが最も溜まりやすい一方で掃除がしにくい部位でした。やはりトイレ掃除なんてものはあんまりしたくないと、人間の心情的には思ってしまうものであり、この問題を対策してきたのがフチなしトイレです。

フチがないことで、パッと握って便器を掃除することができるのが良い点らしいです。

フチなしトイレの現実とデメリット

しかし、セールスポイントなんてのは、企業がモノを売るために言っていることなので、当然基本的には良い点しかアピールしてきません。そしておそらく、フチなしトイレの現実は実際に運用してみるまでわからないでしょう。

フチなしトイレの最大のデメリットは、冒頭でも述べましたが、めちゃくちゃ尿跳ねすることです。これによって企業のアピールポイントとは相反して掃除の頻度がめちゃくちゃ増えました。正直クソです。

  尿跳ねの原理

今回の話の大前提として、男性も女性も座って用を足すものとします。しかし、今回のようなケースでは基本的に汚すのは男性がメインだと思います。なぜなら、男性は基本的には前方に尿を出すためです。

ここで、尿跳ねの原理を考えていきますが、フチなしトイレはその名の通り便器にフチが存在していないわけで、これが仇となり強烈な尿跳ねを生み出します。もはや尿跳ねではなく、尿のぼり。

<従来のフチありトイレの場合>
①尿をする
②尿が跳ね返る
③便器のフチの裏などにあたってせき止められる
④便器のフチは汚れるが、便座まで跳ね返ることは少ない
フチなしトイレの場合>
①尿をする
②尿が跳ね返る
③便座の裏にダイレクトアタック
④量によっては隙間から外に飛び出る
フチありトイレのメカニズム
フチなしトイレのメカニズム

男性の場合は体の構造上、どうしても便器の中央部分から前側を中心に尿が当たりやすく、フチがある場合は尿の勢いや跳ねをフチがせき止めてくれていた訳ですが、フチなしトイレの場合は守ってくれる壁が存在していないため、滑り台のように尿が這い上がっていき、あるいは尿が勢いよく便器にあたって跳ね返ることで、便座の裏やその隙間に尿がダイレクトアタックしてしまい、便座の裏が汚れたり、便器の外に尿が漏れるわけです。

本当に尿跳ね酷くて、毎度毎度トイレ掃除をするためにビックリしますし、便座の裏を掃除するのって、正直フチの裏を掃除するよりめんどくさい。だって、フチがあればフチの裏を掃除すればいいって明らかなんですから。便座は座面の形状とかもあるしパッと掃除ができないのが手間です。

  一時的な対策

尿跳ねの原理から考えると、便器の陶器部分に尿があたることで尿跳ねする確率がかなり上がります。

この一時的な対策として、溜まっている水を直接狙うことがあります。

これを行うことでかなり尿跳ねすることが減りましたが、座るポジションやちょっとしたズレが発生することでやはり便座の裏が汚れてしまいます。そして、毎度毎度これをやるのは結構めんどくさいし意外とストレスです。

一時的な対策

尿跳ね対策 ーフチをつくるー

もはやフチなしトイレに、フチをつくるとは本末転倒ですが、簡易的にフチをつくって尿跳ねの対策をします。もはやこれしか対策はありません。

  使用する道具

今回はかなり簡易的にフチを作成するので、防水の隙間テープを使いました。低密度タイプの隙間テープでもいけるかと考えましたが、やはり水がかかる部位なので、より密度の高いタイプの隙間テープを準備しました。

ちなみに使用上の注意点として、「常に水がかかり乾燥しないところには使用できない」とありますが、あくまで日に何度かのタイミングの話なので、今回は様子見します。

防水隙間テープ
防水隙間テープ裏面

私の場合はホームセンターで500円程度で購入しましたが、やはりAmazonのほうが安いですね。

  実際に施工

    ①まずは掃除

まずはきれいにトイレ全体を掃除します。便座ももちろんやりますが、今回は便器に疑似的なフチをつけるということで、テープを張り付ける部分を重点的に掃除していきます。

フチなし便器

    ②脱脂処理

通常のアルコールでも良いですが、パーツクリーナーがありましたので、そちらで陶器部分の脱脂処理を行います。テープを張り付ける際は、こういった下処理をしておくと耐久性が向上します。

パーツクリーナーで脱脂処理

    ③テープをカット+貼り付け

便座の周長に合わせて大体の長さにテープをカットし、張り付けていきます。流す水の流れを遮らないように、今回はなるべく便器上面ギリギリを狙って貼り付けました。ぱっと張り付けて完成!

テープ張り付け後

  完成後の見栄え

フチを形成するために、テープにある程度の高さが求められるという点と、こういった商品は黒色のテープが多いということで、便座を下げた状態でも若干の存在感を感じます。

フチなしトイレとかは諸々をかなり細目(スタイリッシュ)に製造しているため、便座も細かったりして、どうしてもこういった施工をしてしまうと多少の違和感を生み出してしまいますが、背に腹は代えられません。

完成後 便器を下げた状態

効果とおわりに

テープを張り付けてから、もちろん100%の尿跳ねを防ぐことができているわけではありませんが、一定数の効果を発揮しており、便座の汚れは減りました。といいつつも、正直なところ気を使ってトイレしているからという説も否めないです。100%防ごうと思うと、ここからさらに改良が必要だと思われます。

とはいえ、便座の裏のきったない尿跳ねを見ることが減ったので、掃除も結構手軽になったし、何よりも毎回のトイレのストレスが減りました。やらないよりはやってよかったです。

今のところテープの耐水性としても問題はありませんが、いかんせん汚れが溜まっていくことは間違いありません。モノとしてそんなに高価なわけではありませんが、3か月に1回とか1か月に1とか、ある程度の期間と頻度を決めて交換していくとお財布的にも衛生的にも良いかと思われます。

結局必要なものは、フチだったわけですね。

こういった尿跳ね対策として、跳ねたものをどうするか、というところにメスを入れた商品はいくつか売っていたりしますが、根本的な対策をできるものはなさそうでした。

非常に簡単に施工自体はできるので、尿跳ねでお困りの方は一度挑戦してみても良いのではないでしょうか。

私は今後も尿跳ね0を目指して改良を重ねていこうと考えています。

また、これから新しくトイレを導入しようとしている方、フチなしトイレはやめておいたほうがいいと思います。私がもし注文住宅などで自分でトイレを入れる場合、絶対にフチなしトイレは選びません。スタイリッシュとかそんなの関係なく、フチありトイレを選びます。掃除するのはメーカーの人間でもなく、施工する人でもなく、営業の人でもなく、自分たちなんですから。

これから新しくマンションとかを購入するという人たちも、部屋の間取りとかだけでなくこういったところも見てみると良いかもしれません。

なんかこういうの開発する人って自分でトイレ掃除しないのか?とかベンチマークとか性能検証しないのか?とか思ってしまいます。もちろん性能検証なんかはしていると思いますが、社内で気にする人いないんですかね・・・

以上、ありがとうございました。快適なトイレライフを。

DIYの効果

DIYを導入してしばらく経過しましたが、色々と変化もあり、最終的に初期状態へ戻しました。

そちらに関しても記事にしましたので、以下をご参照ください。

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